ア字のふるさと
こころの栞弘法大師第三番の御詠歌は「ア字の子か ア字のふるさと立ち出でて また立ち還る ア字のふるさと」と申します。 ア字は、宇宙の根本の仏様である大日如来さまを表します。仏様にはそれぞ...
続きを読む今を去ること、昭和五十二年七月八日に、電話で法話が聞ける『テレフォン法話』が開設されました。
最近では自分の家の宗派を知らないという方も多いのですが、その一方で「仏教」とはなにかを知りたい、「心の糧」となるものが欲しい、このようなのぞみを持っている方も、たくさん存在することも確かです。このことは、たくさんの心ある人達よりことばで聞いておりました。
電話というも最もみじかなメディアの活用により、何時でも聴聞する事ができる「テレフォン法話」は、ことのほか、大きな反響があったのです。
仏教界において、初めての試みであり、「話し言葉」による、しかも三分間という短い法話は聴くにも読むにも手短で、爽快さありと絶賛されることとなりました。
これは直ぐに、福井新聞の知るところとなり、昭和五十四年より、福井新聞から取材要請があり、「テレフォン法話」を取材協力することになり、「法話と私」という囲み欄によって連載され、初めて福井新聞紙上宗教欄が誕生したのです。その後、ある方のご教示により、只今の囲み欄である「こころの栞」と致しました。ご寄稿下さる、ご法師方の善意と、内容の社会性に鑑み、今日もなお福井新聞が取材を続けているのであります。只今は、毎週水曜日に紙上掲載されています。
弘法大師第三番の御詠歌は「ア字の子か ア字のふるさと立ち出でて また立ち還る ア字のふるさと」と申します。 ア字は、宇宙の根本の仏様である大日如来さまを表します。仏様にはそれぞ...
続きを読む2000年2月15日、ちょうどお釈迦さまの「ご涅槃の日」に私達一行はインド・クシナガラの涅槃堂の中、大きな寝釈迦さまの前で読経してきました。今から2500年ほど前、お釈迦さまはこの地で教化の旅を...
続きを読む以前の「心のしおり」欄に、越前市の了慶寺さんが「内愚外賢」の扁額を説明され、書家に書いてもらった、とありました。 扁額のシリーズでもありませんが、 私も定年退職となった年に、何か記念に...
続きを読む今年は酉年なので、鳥にちなんだお話をさせていただきます。 「鳥」が入った四字熟語に「鶏口牛後」というものがあります。これは中国の故事で、「鶏口となるも牛後となるなかれ」と書き下します...
続きを読む「仏教」と言いますと「仏の教え」と受け止める人が多いようです。誤りではありませんが、お釈迦様の生涯をかけた願いに照らせば、「誰もが仏に成る教え」と受け止め直した方が良いと思います。 「...
続きを読む初春のお慶びを申しあげます。皆さまにはどのようにお正月をお過ごしでしたでしょうか。かつて、「正月は『ただす月』と読むんだよ」と教わったことを思い出しています。仏教各派でも、新年最初の...
続きを読む親鸞「みんなに尋ねるが、夜が明けて日輪が出るのか、日輪が出て夜があけるのか?どちらかな」 門弟「夜があけた後、日が出ます」 親鸞「それは違う。日輪が出るからこそ、夜の闇が晴れて明るくな...
続きを読む「植物は、動物のように自分で歩き回って食べ物を得ることができないが、自分の体の中で栄養分をつくることができます。植物に必要な栄養分はでんぷんや糖分。これらの栄養分を太陽の光と、空気中...
続きを読む仏になるとはどういうことか。 「仏」とは「覚者」=「悟った人」である。また「自覚覚他」という言葉もあるから、「自覚」=「目覚め」、悟ったお方は「覚他」=「人々を目覚めさせるお方」でもあ...
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